the lastest colmun of d.p.office consulting service




2011/6/8

 以前書いた、ショップ2.0(今は3.0らしいけど)の中に、「個」の力の増大・・・という時代が来たぞ!!っていうことを書いたと思います。そのことと、少しかぶるんだけど・・・「1店舗でいいじゃない!」っていうお店の経営(ローカルプレーヤーの経営)は、チェーン店のそれとは全く違うってことは読者の方はきっと理解されていると思います。今日はそのことを書こうと思います。

 例えば、ローカルプレーヤーにとっての「効率が悪い方を取った方が、お客様の満足度は増す」と言うのがあるわけです・・・どのお客様も同じ対応をすれば、それは効率がよいし教えることも少なくてすみます。効率がよい・・・というのは、極端に言えば、誰に対しても同じ、誰がやっても同じ・・・このことを、「代替え可能化」と言ったり、「匿名化」と言ったり、「知らない人が、知らない人に・・・」と言ったりしてきました。これがうまくいく領域、ゲームもあればそうでないゲームもある。

 また、商品や、サービスを標準化、単純化、専門化すれば効率は良くなる・・・ま、3S原則ですが・・・どうしても、最後は働く側も、お客様の側も、お互いに「貴方でなくても良い」と言うことになってしまいます・・・それでも、やっていければいい・・・やっていけないんだよね・・・だから、ローカルプレーヤーの販売のコンセプトは「知っている人が、知っている人に売る」ということになる。

 「個」の力が増大するとは、一人一人の社員さん、一人一人のお客様の力で、業績が左右する(種になると考えて良い)、してしまうと言うことです。ネガティブに聞こえましたか?ポジティブに言えば、その一人一人に焦点をあてた、マネジメントなりマーケティングが必要だと言うことです。その方が業績が上がる・・・ま、時代に合っていると考えて良いと思います。

 別の見方をして見ます。クライアントであるハンバーグ専門店があります。昔の分析方法である、商品の出庫をABC分析にかけてみる。1位がチーズハンバーグ、2位が大根おろしのハンバーグ、3位が目玉焼きのせハンバーグ、オムレツのせハンバーグだった・・・これは何を意味するのか・・・結果、一番売れたという事でしかない。お客様の満足度を図る事はできるだろうか??実はできないんです。・・・この意味がわかっていない・・・物が幾つ売れたという事と、顧客の満足度が同じということが担保できる条件は、日本人全てが好みが同じという時です(笑)

 ありうると思いますか?ないでしょ?今時そんな考え方を持っているとすると、相当な時代錯誤でしょ・・・昔とは違います。外食する事自体が目的だった時代とは違います。ですから、出庫数が多いから強化する、少ないから外す・・・という方法は(べースがABC分析の方法)、私の会社の商品サービスをご利用になるお客様は、「のっぺらぼう」です。って言ってるのと変わりないです。

 このハンバーグ専門店に、ある店舗の女性マネージャーのお店がある。実はここの店舗2番目、か3番目に売れているのは、「アボカドのせハンバーグ」だったりする。他のお店はずっと下の順位でした。で。。。ここからが一番大切かも。一番昨年対比で伸びているお店が、この女性マネージャーのお店はだったりする。

 この会社のコンサルティングを(ま、社内研修だが。。。)始めた時そのお店は、実は一番問題店舗だったのだか、わずかな間に一番優秀な店舗に変わった。理由はいくつもあるんだが、話の流れで、商品に対するアクションの事を話そうと思う。このお店も、元は1位がチーズハンバーグ、2位が大根おろしのハンバーグ、3位が目玉焼きのせハンバーグ、オムレツのせハンバーグだった・・・しかし、個のお客様(「個客」と呼んでいるが)の満足度について焦点を当てる事になった。つまり、その人の好みのハンバーグを食べてもらおうというわけだ・・・

 勘のいい読者は、この辺りである疑問が湧くはず(笑)「そもそもお客様は好みのハンバーグををお金を払って食べているのでは無いのか??」ということだ。笑ってしまうが、ほとんどの場合そうではない。ではどんな、行動を取るのか。。。自分の胸に聞いてみるといい(笑)

 もちろん好んで選んでいる場合もある。が、多くの場合、「無難」な物をオーダーしている事が多いのではないか?つまり、「ま、いいか。。。これで。。。」だ。特に始めて行くお店の場合、メニューだけでは、想像できないものも多い。何しろ新規のオープンするお店は、「他のお店との違いをなんとかアピール」しようと必死だからね。そうすると、やっぱり、想像できる、無難なものをオーダーする傾向が強い。で、お店側は、「やっぱり、変わったものはでないね・・・普通のものしかでなな・・・」もしくは「ここは都会じゃないからな・・・」とかなんとか(笑)

 アボカドのハンバーグの件だ。。。なぜ、このハンバーグの出庫が高まったのか。。。そう、熱心に「オススメ」したスタッフと、「ハマッタ」お客様がいたからだ。つまり、以前より満足度が上がったお客様がいたからだ。この事に気づいて欲しいのだ。この事を、スタッフは、自分が「ハマッテイル」ハンバーグを「ススメ」、徹底的にお客様が「ハマル」ハンバーグが見つかるまでは、割引などの販促を繰り返し、一人でも多くの「ハマッ」って頂く「個客(何度も利用して頂く状態にあるし識別できる顧客の」を創ること。。。を営業のコンセプトにしている。

 このお店、それでもチーズハンバーグの出庫は高い野だが、目標として「チーズハンバーグ」の出庫を少しでも減らす(笑)ことが目標の一つになっている。理解できるだろうか?本文の始めに書いた・・・「効率が悪い方を取った方が、お客様の満足度は増す」ということの例ですよ。売れている商品をもっと伸ばす・・・一見正しいそうな方向性ではある。効率がいいからね・・・そう教科書には書いてあると思う。しかし、ローカルプレーヤーの現場は違うのだ。このチーズハンバーグの出庫が下がるということは、個客が「ハマッタ」ハンバーグが見つかったと解釈をする。顧客が増えたと判断する。

 当然、オペレーション上、前記の事がきちんとできている・・・事が前提条件ではあるけど。スタッフ一人一人、ホールスタッフなら、私は○○ハンバーグが好きです。。。と温度のある言葉で伝えられること。。。そして、キッチンスタッフならお客様の要望を叶えようと、メニューにないハンバーグであろうとキッチンは何度も作り直すことをいとわない。一人一人のお客様の満足を追求して行く姿勢はローカルプレーヤーとしての一つの形だと思います。したがって、この会社のお店出庫数は各店バラバラ、一緒だとすると、マネジメントがうまくいってないことになる。スタッフ一人一人のアクションが実際に業績にどうやって反映されるかは、出庫や顧客名簿でわかるようになっている。。。ということですね。

 ローカルプレーヤー3つのマネジメント原則
①立場を超えて、人として接する。(この会社の場合:お客様とスタッフという関係性を超え、親身に「ハマル」ハンバーグを探す)
②固有の強みを活かす(この会社の場合:個人の好きなハンバーグを特定し、積極的に「ススメ」る)
③自分で自分の評価ができる(この会社の場合:自分の「ススメ」たハンバーグの出庫数と、個客名簿の好みのところに自分の「ススメ」たハンバーグがデータベースにのる。

ま、②について何でそれが「強み」になるのかは、また話します。



Attention.png参照↓
LinkIconコラムの倉庫:2009/10〜




Book.png太田のお勧め書籍

1:「売れ続ける理由:一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法」:佐藤啓二 著 ダイヤモンド社

宮城のお客様に連れられて行ってきました。。。
秋保温泉にある「主婦の店 さいち」さんのお話しです。

おそらく、スーパーにもかかわらず(この言い方が適切かわからないが・・・)
地域の人口よりも多くのおはぎを製造し販売していると思います(笑)

ずいぶんと、繁盛してみえるローカルプレーヤーの会社、お店のリストができてきましたが、
そのなかでも、非常にわかりやすいので、紹介をしているお店(会社)です。

太田だけかも知れませんが、どこか「イタリア」的なお店の経営をしてみえるナー・・・
と確実に記憶に残るお店です。

行ったとしても、そんなに「何が???凄いの???」って思われる方がほとんどですが、
一度読んで頂くといいですね。

佐藤さんの常識は一般の経営者にとって結構非常識に見えたりするから・・・
でも、太田的には実に理にかなった経営をされていると思います。

今回のコラムと併せて読むとわかりやすいと思います。

お勧めです!!





Book.png太田流仕事の仕方:サービス業の教科書
「効率が悪い方を取った方が、お客様の満足度は増す」。。。
はっきり言えば、ほとんどの人が習ってきた、店舗管理の指数の逆をいけばいいです(笑)
お金がいくらの残るかを最大の関心事にすると、個客などできません。


「一店舗でいいじゃない!」思考 その3

2011/1/19

 今回は簡単な所からいきましょう。一番安全な業績の上げ方は、飲食店であれば 顧客数に応じて、席数を増やすことです。つまり、需要(来店したいと言うお客様の総数)>供給(実際に回転させる席数)の状態を創ることです。一番大切なのは、そこに(お店が有る地域に)「顧客」がいるという事実です。その「顧客数」は会社で言えば、一番大切な数字には表れない 資産です。小売業であっても 同じです。物ベースで考えると、損益分岐点顧客数という発想には至りませんね。サービス業であれば顧客、ファンを増やすことこそ、その本義であるし、顧客がいるということこそが、社会における存在理由になります。

 理想は、顧客のボリュームに応じた箱を創って行くのが良いという考え方です。それがヤドカリの成長に似ているから クライアントの方が勝手に(笑)いつのころころか「太田のヤドカリモデル」と言い出しました。ヤドカリは自分の体が大きくなって 貝殻があわなくなると 大きめの物にかえていきますよね?そのことをイメージしたんだと思います。

 顧客で満席になったら そこそこ成果があがれば 次のお店をって考えるのが普通ですよね…ではなくて、今なら、知らない地域へ出る前に、近くに席数がもっと取れる所に移転をしろ…ということです。そんな…と皆さん言われます。無理も無いです。何だか、もったいない気がするからです。

 複数店舗をお持ちの方なら ほとんどの方が経験が有るはずです。採算店と不採算店が出ることを・・・それを何故かと深く掘り下げないといけないんです。本来なら・・・立地の違いが、何故こうも売上の差が出るのかと・・・ま、店長 スタッフに寄るところが大半ですが(笑)それから、自分だけが商売してる訳じゃ無いですから・・・

 現実を考えて欲しいんです。今複数店経営をされている方…10店舗作ってみました。儲かっているお店は??もしも10店舗であるのなら、どんどんお続け下さい…と言います。しかし・・・それは業種 業態そのものが想定される地域に「今まで無かった」「他のお店とは違う」「このお店しか経験できない」と思って頂けるうちです。だから、そう言う時は(時代は・・・か)スピードが勝負(だった)。他がやってないのだから…陣地取りゲームになるわけですね。

 が、ほとんどがそんな 業種 業態が時代の流れと合う場合の方が少ないはずなんです。同じことを考えている方は大勢みえて、何しろ、情報は直ぐに手に入りますからね(笑)どこかで、ぶつかります。池に石を投げると波紋ができます。で、少し離れて2つ石を投げると 波紋がぶつかりますよね…そんな感じです。地方を想定されているかも見えるし、全国を想定されている方もみえるでしょう…

 また、その流れはいつか止まります。もしくは資金ショートしだします。そうすると、顧客のためではなく自社生き残りのために会社を運営することになります。ま、社会には必要のない状態になるということですね。こうならいいんですよ・・・顧客が望まれていることとずれているから、合わせるべく自分たちが変わって行こう…ならね。

 そもそも、ほとんどどこかで情報を仕入れて、この近辺では無いから、または 無いやり方だから・・・という理由・・・もしくはどこの地域でも流行っている業種 業態だから・・・で始められた方が一番多いと思います。いけないんじゃないんです。それでいいんです。が、自分が真似をしたことを忘れてしまって、上手くいったのは 自分は力があると過信してしまう。そこから、転げ落ちます。ほとんどが その当時流行った 業種 業態に乗っかっただけなので…

 ま、マーケティング的に言えば、先ず「鮮度」(「今まで無かった」「他のお店とは違う」「このお店しか経験できない」と思って頂けるうち)で動員をする。いずれ、どのみち後から似たようなものが出来てくる・・・速く マネジメント力を付けて仕組み(人創りの)ややり方で勝っていこう・・・で、その中で、顧客のニーズの変化に対応しながら 密着しながら自ら変化をしていこう・・・とうことになるんだけど、

 言いたいことは、ビジネスというのは そこに顧客が創造できているかどうか、ファンができているかどうかが一番大切で、(もちろん働く人 顧客の両方ですよ)だから、一気に面を押さえて行けるのは よっぽどまれなことなんです。まず、先に店舗数を増やしてその後考えよう・・・って本当に口にしていたコンサルたちを多く知っています。ま、その当時は良かったのかもね・・・今も同じことが言えるのか???やっぱり、業種業態によるでしょう???と言うこと。

 だから、まずは 地域を想定します。商圏と言い換えてもいいです。そのお店に来店動機を持ったお客様存在する(住んでいるとは限りませんが)地域のことですね。で、その中の顧客という資源を・・・言い換えれば、お店を愛してくださる 繰り返しお店を利用して下さる状態にあるお客様ですね、その顧客のポテンシャルを(お店で言えば総客数 売上 とかになると思うけど)極限まであげるにはどうしたら良いかを優先するんです。

 席が埋まらない・・・思ったように物が動かない・・・というのは、そもそも、その需給バランスがおかしいからです。ま、マーケティングそのものが上手く無い場合もありますけどね(知られてない・・・とか)その箱の大きさによる価値は無いと言うことです。流行ってるお店が有る・・・流行っていないお店がある・・・つまり、不採算店ですよ・・・出来れば、流行っているお店の席数を増やして(駐車場を潰してでも)不採算店はクローズするのが理想・・・いや、出来るはず。小売りで言えば増床に当たりますよね。

 本当はこのことを、ショップのリストラクチャリングの大本にしないといけないんだけどね。大概、お店を増やすよりは効率が良いはず。だって、需要(来店したいと言うお客様の総数)>供給(実際に回転させる席数)をコントロールしやすいですから・・・投資効率(投資対利益)の面からもかなり良いはず。

 今からでも遅く無いんだけどね・・・

 有る方が言っていた・・・

「太田君、隣に土地が有るところにお店をださんといかん・・・長屋でもいいんだ・・・隣が空いたら、空いていたら高くても借りとくといいよ・・・(買えればなお良い)」

 昔からの知恵は偉大だ・・・身にしみる・・・

 今日はここまで・・・






Attention.png参照↓
LinkIconコラムの倉庫:2009/10〜




Book.png太田のお勧め書籍

1:「ザッポスの奇跡」2009年:石坂しのぶ 著 東京図書出版 
2:「ザッポス伝説」2010年:トニー・シェイ 著 ダイヤモンド社 

副題がおもしろい・・・
1はアマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは
だし
2は顧客が熱狂するネット靴店 アマゾンを震撼させたサービスは如何に生まれたか

両方ともアマゾンを引き合いに出してる。
実質今はアマゾンが筆頭株主だと思う。しかし、経営の独立は確保されてるみたいですね。
トニー・シェイは、ザッポス・ドットコム のCEOです。

両方ともおもしろいんです。
靴は靴です(笑)でも、どうやって 価値を創造してきたのか・・・
ここを学ぶには、非常に良いです。

書評もググれば(グーグルで検索すれば)いっぱい出てきます。
今、読んで損はしない本ですね。

彼の人となりや如何に、ぎりぎりのところで生き残ってきたか・・・
なんて物語的なところは、それなりにおもしろいです。

でも、メインは「価値の創造」つまり、如何に「ファンを創ってきたか・・・」
(顧客、社員さんの両方ですよ。)そしてそのファンを如何につないでおくのか・・・
ここを読み込めば良いと思います。

私は、彼の考え方に共感をえます。好きですね。
特に、彼の(偉そうですが・・・)ハピネスのサイエンスはすごく好きです。
エンゲージメント(絆)を大切に考えているし、
自分が幸せになるのは、顧客、社員さんが幸せになるには・・・
彼のマーケティングの原点だし、きっと以降も変わらないでしょう。
この3方良しの発想が出来るからこそ、伸びたんでしょうね。
皮肉ですが、非常にかつての日本的な・・・を感じてしまいます。

おすすめですよ。






Book.png太田流仕事の仕方:サービス業の教科書
太田の「ヤドカリモデル」とは何か・・・
需要(来店したいと言うお客様の総数)>供給(実際に回転させる席数)を徹底的に単店舗で実践することです。
価値を創るとは・・・そういうことが基本。


「一店舗でいいじゃない!」思考 番外編 

2011/1/8

先日、ある方々とお話していた時、

「俺も使おう!!」

って言われた事があったんです。
新鮮なことでも無いような気がするけど・・・
何度も、以前から言ってたつもりだけど、少し書いておきます。

「一店舗でいいじゃない!」思考の左隣に、

「for slow life」

と書いてあるんです。このことなんです。
スローフード運動から始まったスローライフの意味です。

近頃、太田は「地産地消」を進めている・・・
なんて周りに思ってる方がみえます。
見た目はね。
たしかに、「地産地消」はトレンドだと思います。
また、ビジネス的ににも、見た目に結構いい線行ってるクライアントも大勢みえます。
だから、目的が損なわれるんだろうと思う。
本質が違うんです。

一般的に「地産地消」を「消費者目線」で見ると
「lohas」に感じてしまうからです。

ウキペディアによれば

lohasとは Lifestyles Of Health And Sustainability
健康と持続可能性の(あるいはこれを重視する)ライフスタイルの略。
健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイルを
営利活動に結びつけるために生み出されたマーケティング用語である。

1998年にアメリカ合衆国で造語され、
日本では2004年頃からライフスタイルを表現する言葉として注目されたが、
現在は定義が曖昧なバズワードの一つとして扱われている。
定義の曖昧さを逆手に取りエコロジカルなイメージを
商品やビジネスに関連付けるために用いられることも少なくない。

また、日本では「健康と環境を志向するライフスタイル」と意訳され、
スローライフやエコに続いて広まった。
一般的には、健康や癒し・環境やエコに関連した商品やサービスを総称してロハスと呼び、
ロハス的な事・物に興味を持つ人をロハスピープルと呼ぶ。

とある。

特に日本では、どこで誰が作ったのか・・・とか、
「有機野菜」や、前出の「地産地消」などの考え方を大切にした。
特にエコに対する意識の高い人のライフスタイルとして考えられてると思う。
確かに今の時代、クールだと思われるしね。

そんな人を積極的に多く創ろうとしている・・・訳ではないだよ。太田は(笑)
そのことは副次的なことで、本質は違う。

スローライフの本質が大切なんです。
スローライフはスローフード運動から始まったりしているから
ワンセットで思われていることが多いけど、
もしくは拡大解釈されていることが多い。
また、どこかで「地産地消」がくっついてしまった。
また、ファーストフードの対立語だと思ってみえる人も多い。

そもそもスローフード運動とは何だったかを考えなきゃいけない。
もともと1980年代の半ばイタリアのピエモンテ州ブラって言う町から始まった運動で、
同じ頃、カナダではメディアリテラシー運動や、アメリカではアンチウォルマート運動も起こっている。
これ、何だったか、一言で言えば、アメリカ初のグローバル化に抗う運動だったんです。

グローバル化の弊害については、過去に何度も書いたから、過去のコラムを読んで欲しいんだけど。
ショップ経営にとってのグローバル化とは何かと言うと、実は経営スタイル変化を言うんです。

ショップ経営にとってのグローバルとは、日本の外に出て行くことだけじゃない。
本来知らない土地にも複数店舗を出すことを意味する・・・と考えた方が良い。

ま、廃藩置県以前の、「国」の概念の方に近いですよね(笑)
尾張の国から三河の国にお店を出す・・・ってなことです。

大きな意味でのグローバル化にさらされるというと、
我が国は資本主義(お金主義)である以上(笑)
資本のグローバル化にさらされることを指すんです。
従って、世界(日本以外)の資本が入り込んでくる。
ま、端的に言うと、
安い原材料、商品、賃金が安い人を使わないといけなくなるってことです。
チェーン経営のシステムもそれに準じます。

そして、大げさにどう変化するかというと、
知ってる人に知ってる人から仕入れたものを売る・・・
から
知らない人に、知らない人から仕入れたものを売る・・・
ということになります。

これが何を引き起こすのか、
絆の消失です。
働く意味が変わる。
知らない人から仕入れて、知らない人に売ることを続けると、
そこに、絆が無くなりますから、
はっきり言えば、いい加減になります。
最後、働く理由は「お金」だけになります。
働く喜びがお金だけになると、
人を思いやり、豊かな心を持って仕事をすることが幸せに思えなくなります。
これで、社会に貢献したといえるのか??

別にセンチメンタルになってる訳じゃ無いんですよ。

太田が、
「100人以上の顧客を覚えなさい。声をかけられるようにしなさい。」
「30人以上の顧客から名前を覚えてもらいなさい。」
他、いろいろ言っているけど、

これは本質的に何を意味するかです。
知ってる人にものやサービスを売ろうとすると、
半端なものを売れますか??
知ってる人から仕入れると、売る側は半端なことができますか?
(顧客のプロファイルが大切なのはそんなところからでしょ??)

良心をもった人間なら出来ないと思います。
そうするとどうなりますか?

お店のクオリティーを上げざるを得ないんです。
知っている顧客だからこそ、いい加減なことが出来なくなるんです。

最大の
「人創り」
の方法じゃないですか?

これがお互いに磨かれるという意味です。


顧客が何故お店から離れるのか・・・
それは、「なれて、飽きて、離れるんです。」
顧客との関係性が進化しないから離れるんです。

これを教育と称して、マニュアル化したところで、
人の心に訴えかけることなど出来やしない。
サービス業の本義である、人を創らなきゃいけないんです。

店舗を広げると陥る罠です。

「一店舗でいいじゃない!」
とは、「一店舗だけでいいじゃない!」
ということじゃないんです。
何十店舗あったとしても、
まるで一店舗だけ存在しているかのような運営をしなさい。
ということです。

もっと、その土地に根付きなさい。
働く人の近接性、関係性を創りあげなさい。
地元に組み込まれなさい。
地域に包摂されなさい。
「地元の資産」になりなさい。
そうすると、自然とお店のクオリティーは上がりますよ・・・
ということです。

太田がよく言う
「会社の社会化」
「お店の社会化」
につながるんです。
もっと大きな意味があるんだけど、
つまり、新たなコミュニティー創り、社会創りにつなげていくんだけど、
ま、ここでは止めておきます。

ですから、大きく言えば戦略だと思ってもらえれば良いんです。
太田がチェーンオペレーションのみが複数店舗のオペレーションでは無いと言うこと
はこのあたりの考えがあってのこと。

かといって、「儲かるから」そうするってやつもいるから・・・
どうしようも無いんだよな・・・
こことずっと戦ってきたつもりなんだけど・・・






Attention.png参照↓
LinkIconコラムの倉庫:2009/10〜



Book.png太田流仕事の仕方:サービス業の教科書
お店の目的は、「顧客の創造」 つまり「ファン創り」なんです。
そのファンとは、「働く人」と「顧客」です。
つまり、絆創りが大切なんです。お互いを思いやることが大切なんです。


「一店舗でいいじゃない!」思考 その2 

2011/1/5


少し間が間が空いたので・・・
今後何を書いていくかを整理しておきます。

先ず・・・
そもそもなんで、お店増やしたいんだろ??
儲けたいから?上場したいから?…
人それぞれだと思うんだけど、それでどうするの??
何のため??
って思ったことないですか?
今、この時期特に思いませんか?

すごくモチベーションそがれるかもしれないな(笑)

もっとも、そりゃそうなるにこしたことはないと思いますよ。
また、そのチャンスがある方も大勢みえる。
でもさ、現実考えてみてよ…
全ての会社が、何百店舗に成るわけないよねえ。
向こう三軒両隣、お店だらけになっちゃう(笑)

もちろん、前から言っている、
ローカルなプレーヤーも
リージョナルな、ナショナルなプレーヤーも
絶対必要です。
先ず、自社はそれに当たるのか、考えた方がいい。

ま、しかし・・・
飲食店も含めて、ここ何数十年間見てきたけど、
複数の店舗を出すのならバックボーン的なところは、
いわゆる「景気」よりも、
年代別人口分布や、業種、業態の鮮度によるものの方が大きいことは事実。
また、飲食業界は特にのライフサイクルに依存してしまうところが大きい。
これは、変えられないマクロの部分。

過去の歴史なんかは、左側のコラムの倉庫を見て欲しいけど
みんな成功すると思って、何店舗もお店を立ち上げるんだけど、
すべてのお店が、規模が大きくなれるのか・・・

ほとんどのお店はそうならない。
途中で止まる。
ミクロ的には、損益分岐点を超えられる顧客数が得られない。

で、何十年か前はさ、いけいけどんどんで、拡大こそが、正しいのだ!
と思って来たと思う。
まずは、時代がそうだったと認識すべき。
それがライフサイクル。

その時代なら そうかもしれなかった。
でも、今もそうなのかな?

店舗数が増えると、働く人の幸せ感が変わってくることは事実で、
創業チームのそれとは異なっても仕方がない。
マネジメントも変わらなきゃいけないしね。

人が豊かさを享受出来ないような会社って存在意義はあるんだろうか?
これからの時代 特にね。

小資本で、小さいお店を作った。
運良く流行った。

ヨシ!!もう一店舗!!

ってやってきたわけ・・・

で、すべてのお店がうまくいけばいい・・・
ま、流れに乗って・・・
でもそんな流れは今ないよ。
そうじゃないから、いろんな問題がおこる。

さてと・・・
今後コラムで書いていきたいこと。

●今の時代にショップの経営で大切なこと
ショップで言う景気って何?
今後はそんなに爆発的に伸びるということがないかもしれない。
要は局面が変わったということ。

●店舗の運営の考え方を変ないといけない
ネット発想からグロス発想へ転換する。
つまり、何店舗かで損益を考えるんじゃなくて
一店舗ずつ如何に成長するのか を考えないといけない。
また、価値の最大化をテーマにしないと生き残れない。
需要と供給のバランスとヤドカリモデルとは?

●ショップで働くということを哲学する
豊かさや幸せ感の最大化がテーマになる
ま、plicelessの発想だね。

また総論で終わってしまった・・・






Attention.png参照↓
LinkIconコラムの倉庫:2009/10〜


Book.png太田のお勧め書籍

1:「経済は感情で動く」2008年:マッティオ・モッテルリーニ 著  
2:「世界は感情で動く」2009年:マッティオ・モッテルリーニ 著  

いかにも、イタリア人って名前だね(笑)
私より2つ上の47歳です。
関係ないけど・・・

ミラノ大学で科学哲学、ロンドン大学で経済学を修める・・・と
ま、超エリートさんですね。
「世界は感情で動く」は世界的にベストセラーになった本です。
私もそのときに知りました。

前回書いた、マイケル・サンデルで市民権を得た(笑)
トロッコの話は、この本にも出てくる。

ここに書かれていることの多くは、人間は如何に不合理で、理不尽な意志決定をするかが
面々と書かれている。

一時太田の中ではマーケティングのバイブル的な存在にもなり得た。
要は、人間の経済活動そのものは、理性によったり、理屈によって決定されることなど
ほとんどないと言うことが書かれてます。

そこから、太田は何をしたら、どんな伝え方をしたら、どう伝わったら、
消費に結びつくのか・・・お店を選んでもらえるのか・・・

今後、価値を創り出して行く上で相当なヒントになるはずです。

かなりおすすめの本ですね。






Book.png太田流仕事の仕方:サービス業の教科書
もはや、爆発的に経済環境がよくなるとは思えない。
ではそんなときに今までの考え方でよかったのか??
人や商品サービス、お店創り、そのものの根底を変えないといけない時期。
今自分が考えていることはほとんどが時代の変わり目に通用しないことを自覚すべき。




「一店舗でいいじゃない!」思考 その1 

2010/11/11

なにを突然…と思うでしょうな(笑)
コンサルタントが、何を言い出すんだ…的な…うん、いっぱい言われましたよ。

ショップ/飲食店 2.0的思考 を書いてたのに、なんで止めたのか…
自分が書いていて…何か「それだけでいいのか??」って思い出したんだよね。
本質じゃないかもしれないってね。
もっと先に、大切なことがあるんじゃないのかなってことです。

ショップを軸にした、コミュニティー化は、(「会社の社会化」「お店の社会化」)
は止めてませんよ(笑)
経済をどうやって回すかよりも、社会を回す(これもまだ抽象的だけど)の方が大事だろ
って真剣に考えてますよ。

で、相当悩みましたよ。ここ半年位…
で結論がでた…と言うか思いついた。

「1店舗でいいじゃないか!!何が悪いんだ??」
「もっとスローに行こうぜ!!」

ってことです。

でも勘違いして欲しくないんだけど、
私は一応コンサルタントの端くれですから、
お店、会社としての成長を止めろ!!ってなことを言い出すわけではないんですよ。

「拡大」はもうそろそろ、人を幸せにするかどうかわからないシステムだよ…
ってことを声高々に言いたいんだよな。今は声は小さいけど(笑)

要はさ、ショップ/飲食店の経営者の方々の経営思考モデルは、
「流行ったら(場合によっては流行らなくても)お店を増やす」
ですよ。何も疑わずにね(笑)

でもそれだけじゃないんじゃないの??ってことです。
きっかけは、
どうして地域に根づいた老舗のお店が存在しているのだろう…ってこと。
なぜ、お店を広げなかかったんだろ…

わかっていたこともあったさ。

老舗のマネジメントの基本は

「損益分岐顧客数」

だってことはね。
要は、サスティナブルに、未来にたいしての継続性
お店が、ずっと残って行く為の考え方と思っていいんだけど、

「損益分岐売上」

じゃ無いわけさ。
顧客数。太田の読者なら、いつも出てくる、「アクティブな個客」数
が、何人にいれば損益分岐点を超えられるかという発想ですよ。

 *アクティブな個客
  繰り返し何度も利用して頂ける状態にある、識別できるお客様

で、調べ出したわけさ…
ある、老舗和食店のオーナーの一言…


「お店と屏風は広げると倒れるものだ…」


頭ガツーンとやられたわけ。
10年前なら、
「貴方はそうなんですね」
なんて聞き流していたと思う。

でも、この時ばかりは心に響いた(笑)
単純なんだよ、太田は(笑)


チェーン店で働く人達がどうしても、幸せそうにみえなかったのに、
老舗で働く人には、どこか、プライドがある。

これって大切だと思うんだよね。

で、このあたりから、話を始めましょう。



Attention.png参照↓
LinkIconコラムの倉庫:2009/10〜


Book.png太田のお勧め書籍

1:ハーバード白熱教室「上」「下」:マイケル・サンデル 著 

これね…いいんだよ(笑)
読んで欲しい本です。

前著が

「これからの「正義」の話をしよう」-今を生き延びるための哲学-

って有名になった本だけど、
講義を収録したと言う形で、紹介した本の方が読みやすいと思う。


マイケル・サンデルはハーバードの政治哲学専門の教授
今すごくホットな人ですよね。
講義する姿もすごくかっこいいんだね。

NHKで番組として放送されたから知ってる方も大勢いると思う。
「正義」とは何かが書かれているんだけど、
その「正義」を「理念」とか、「利益」とか、
文中で出てくる「国家による強制」を「会社の命令」とか
置き換えてみると…

「う〜ん…」

とうならさせる。

儲かりゃいいのか?
全てお金で計算して(費用便益分析)功利主義的でいいのか??

太田にとって、彼が現代コミュ二タリアン(共同体主義者)ってのも納得がいく。

人間てのは、(働く人も、顧客も、経営者も)
実際に、何でも自由に振る舞えるわけじゃないし、
それぞれの文脈で振る舞いも決まる。

自分らしさと、属している会社、やコミュニティーのルールの関係性を
考えてみるには非常に頭がぐるぐるになる本です(笑)







Book.png太田流仕事の仕方:サービス業の教科書
1店舗でいいじゃない…は今までとは違う、成長に対する考え方だと思ってもらえるといい。
お店を増やすことの意味を今一度考えてみよう。




milk_btn_prev.png

|1|2|3|4|5|

milk_btn_next.png

     初夏、梅雨の金山

私のオフィスは名古屋の金山の10階にあります。私はここから見える季節の移ろいが好きです。春には桜が満開に、夏にはそよ風わたる木陰が、秋には艶やかな紅葉が、冬には綿帽子をかぶった木々が…そんな金山の10階から見える様々な景色を、気が向いた時に(笑)コラムとして書いていこうと思います。


ブログは、10階を見上げてみます(笑)太田流の仕事の仕方を抜粋してブログを立ち上げました。スケジュールの切り方、計画の立て方、ToDoリストの作り方、手帳の使い方、情報処理の方法、iPhone、iPadをどう使い倒すか(笑)、どのアプリを選んで、どう使うと効率的なのか・・・等々、今流行の「LifeHack」を太田流に展開します。

ota's twiiter site

ota's 2nd twiiter site